姫とあいつと婚約者


鏡をふと見る。


「うわ、すっごい顔................。」





泣いて、泣いて、とにかく泣いた私の顔は、晴れ上がっていた。
瞼も重くなっていて、いつもの私の顔じゃない。

何これ、ブサイクすぎる。




静か。




誰も、何も言ってくれない。




「愛純、おはよう、体調はどう?」



リビングに降りるとお母さんに話しかけられた。
大丈夫なわけない。顔を見たらまずわかると思う。

けど。



「うん、大丈夫だよ.............。あと、学校行くよ。」




1人で考えていたら、考えすぎて悲しみに押しつぶされてしまいそう。
だから、1人でいたくない。


そう、まだ、死を受け入れられないの。

でもそんな自分にも気付きたくなくて─────────。