姫とあいつと婚約者



「うん、絶対だよ、約束。」

ばか

「愛純が僕を助けてくれたから、次は僕の番だよ。僕の人生は全て、愛純のものにあるから。」

大ばか


「ごめん、遅くなって。」

うるさい

「俺さ、愛純が悲しそうな顔、見たくない。」



「行ってきます。」


.......................やめて........................




反射的に耳を塞いで暗闇に落ちた。





















「私は、みやうち あずみ。ねぇ、何て名前?」

「えっと、ぼ、僕は、」










───────────もう一度、私の名前を、その声で呼んで。