姫とあいつと婚約者

「それでね、連と離れてから別荘に向かってたときにまた、3人もの男の人に囲まれちゃって..............、で、蒼が食い止めるからって、後で合流するからって................2人で先を急いだの。私たちは、そこにいるだけじゃ非力だし足手纏いだと思ったから.............蒼、ごめんね。だから連、蒼は悪くないの、私のために私と蒼は別行動したの。」



「そおか、愛純説明ありがとう。……でもなぁ蒼。お前が居なくなっちゃ意味ねぇんだ。どーにもならねぇんだよ。」


苦しそうな顔をして
そういった。

どういう意味?
“お前が居なくなっちゃ”って、何?

“意味がねぇ”って、何?


「何のこと─────?」



「いや、愛純は笑ってればいい、それだけなんだよ。蒼、あんときのこと、忘れんなよ。ちゃんと果たしてくれよな。」

「!─────何言ってんだよ!まだそうとは決まってねえよ!おい、連!」

連は進むべき道の逆方向に歩いていった。
2人の会話は全然わからない。


どういうことなの?
そして連がそんな表情を何故しているのかもわからない。
私はなんでこんなにわからないことだらけなの?



待ってよ



待って



そう言って抱きつきたい。
“もう2度と離れたくない”
そう思ったばっかりなのに


まさか、もう行ってしまうの?


一緒に行くことはできないの?



「このまま別荘へ.............!」

「まだ、片付いていない。それに花井さんを置いていけると思うか?」


そう言った。