忘れられたら
どんなに心が軽くなるだろう。


どうしてこんなにも思い出が多いのだろう・・・



「う・・・のぼせる。」

露天風呂から見た月は美しく輝いていて見れば見るほどだんだんぼやけていった。
そして露天風呂から出ると、体中から湯気が出た。



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私は髪を乾かし、
部屋に戻った。


「気持ちよかった~♪」

なんていったら

「風呂なげーんだよ。いつまで入ってんだよ。あ?お前の体内の脂肪を燃焼してたのか?ざけんな、ほら、早く行くぞ。」

え?え?
ひ、ひどーいっ・・・
太ったかなあ・・・私。

「というか、行くって?どこに?夕食はもう終わったじゃない。」

「いいから、来い。」


蒼は私の腕を引っ張った。