姫とあいつと婚約者

私ね、何で蒼と婚約したか、知ってる?


蒼には悪いけど、
全部全部、連を


忘れるためだったんだよ───────。





それなのに、
連を思うことが増えていくばかり。



連のばか
嘘吐き

そう言って意地張って。


“忘れられたら
どんなに心が軽くなるだろう。


どうしてこんなにも思い出が多いのだろう・・・”


そんな夜は誤魔化して。






体育祭の時、
連の姿を見たとき。






心臓が止まりそうだった。




嬉しくもあるけど、
苦しかった。