姫とあいつと婚約者

「今、音が。」

「仲間か?」

「いや、そんなことないと思う。」

「それじゃあなんだ、猫?」



どんどん近づいてきた。


──────…ドクン…ドクン…
心臓が
早くなっていく

見つかったら
ただの足手まといに────。



「おい、誰だ。」


そして私は
その男と目が合ってしまった。





「────────!」





「女だ、ここは交通止めしたはずなんだが、何故ここにいる?」


「うわ、しかも結構可愛い...............。」




「え、っと、あの..............。」



完全に私は目が泳いでしまっている。
どうしよう、どうしよう



「家が、無くて。この辺に入り浸ってる者です。」



って、何言ってんの私!
こんな嘘、通用するわけないでしょ!?