「────で、いつ行くわけ?」

「明後日だけど。連休中。」

そっか。明日から4連休か。

「何て言ってる場合かー!何よそれ?何で今頃?急じゃない?ちょっと、お母さんに電話!」

するとやっぱり
答えは─────

『そうだけど。』

と一言。

「そうだけどって・・・何で言ってくれなかったの?!」

『えー、だって蒼くんから聞いてると思ったの。あ、それとそのことについて今忙しいからまた今度ね。』

──────ピッ

電話切られた。
蒼の顔を見たら

「な?」

と言われた──────


何で・・・そんな重大なことを・・・


「というか、何で前々から言わなかったのかなあ。蒼だって昨日聞いたんでしょ?私なんて今日よ!今日。」

「あー。もしかしたら親たちは気づいてんじゃないの?」

「何を?」

「やっぱ俺たちは政略結婚だしな。どうせ。」