「なななななななな、何?」


「そんなに驚いてどーすんの!最近愛純は楽しそうでいーなー!たまには梨乃にも構ってよ~。愛純は~、この学園の王子2人に囲まれちゃってるお姫様みたいでさ。っていてもー羨ましいとかじゃないよー?だって最近はあっきーが居てくれるんだもん!夏休みはロケに行っちゃうけど・・・。」

と、1人でズバズバと話を進める。
ちょっとツッコミ遅れちゃったじゃん・・・

「そっかー、あっきーにそろそろ告らないの?」

「こんな梨乃でも一応そーゆーのは勇気いるし・・・。もしかしたらこの関係が崩れちゃうかもしれないから、告る気は今は、ない──────かな。」

「そっかぁ。」

と言った途端にコロコロと表情が変わり

「だから、あっきーから告ってもらうっていう作戦を立てたの!まぁ、それを今、言いに来たんだよ?」

「あ、あ、そう。」

というかすごいな・・・

「じーつーは!その夏休みにロケに行っちゃうって言われたときに梨乃が“いーなぁ~私も行きた~い!”って言ったら来る?って言われちゃって~あーもう、あはは、あっきいはかわいいなぁ!んでまぁ・・・話の流れ的に?蒼ちゃんとかー愛純も誘うってことになっちゃった。いい?」

ああ、ツッコミたいけど早口で突っ込めない・・・。

「あー、そう。別にいいよ?私夏休み、暇だし。でも蒼はわかんないかも~。一応聞いてみるよ。」

「ちなみに、連くんも暇だったら誘っといて!」

「ぇ~・・・あ~、ぅん?」