「もうすぐで期末テストだね~。今回は蒼、勉強するの?」

「あ~、愛純は?」

「あたし?あたしはね~・・・するかなぁ一ノ瀬に抜かれたくないもん。」

「そっか。俺は満点目指すかな・・・俺も少し勉強しとく。」

蒼は頭がいいので、勉強しなくても“いつも”1位になれる。
・・・むかつく。



「余裕だよねほんと。蒼って憎たらしい。」


登校中(注:車内)
テスト二週間前にそんな話をしていた私達。

というか、もう本当にこれが日常なんだなぁって思う。
一緒に登校(車でだけど。)することとか。

・・・一つ違うこと。
それは連が一緒に車に乗っていること。

「お前、護衛のくせにしゃしゃるな。」

「うっせーよ。」


何故だか連はむすっとしている。
だから一言も喋らない。