姫とあいつと婚約者

「起きたか?」

左から声が聞こえた・・・
声のするほうに顔を向けると愛純がいた。

「愛純・・・。」

「ごめんねっ・・・あたしのせいでこんななっちゃって・・・。」

「謝らなくて、大丈夫だよ。」

優しく笑った。

「もぉ~、ビックリしたんだからあぁ。全然起きないし・・・。」

「愛純は?大丈夫?」

「うん。あたしはこのとーり全然。あ、無理して話さなくていいよ。命には別状は無いらしいけど、まだちょっと痛いでしょ?」

「まあ・・・うん。」


・・・あれ!?

2人の黒い背広を着た男の人が愛純の後ろにいる。
愛純・・・危ない・・・




やっぱり、トラウマになってしまったみたいだ。
どうしても、大人の人・・・特に男の人には敏感に反応してしまう。

親に虐待されたうえに、誘拐されて・・・

びくびくしてしまった。