「合鍵持ってるんでしょう?」 確かに私は、付き合って間もない頃さつきから合鍵を渡してくれた。 彼女になって唯一の特権のような気がする。 「内緒で行って、さつき驚かしてやりなさいよ。」 「うん。」 いいアイデアだとは思った。 でも、なんだか不安でいっぱいだった。