女好き彼氏



朋美といつものように、お昼一緒にいると、さつきが一週間ぶりに私の目の前に現れた。


大学で会うのは、もう2週間近くぶりになるだろう。


「杏奈。」


久しぶりに、さつきの声を聞いた。


こんなにも、胸がはち切れそうで、こんなにも泣きそうなのは、さつきがまだ好きだからだろうか。


でも、私は聞こえない振りをして、目の前にあるコーヒーを飲む。


そうでもしないと、やっていけない。


ここで泣き叫んでしまう。