ミウは怖いのを隠していたのかもしれない。


確かに怖い、でも就職からは避けて通れない。


自分がしたい仕事を中心にして考えるべきだ。


ミウは就活をしながら怖いのを我慢していたに違いない。


照城「ミウ…。」


照城はミウを優しく抱き寄せた。


ミウ「テル…。」


照城「俺も怖いよ…。今まで一緒だった奴が居なくなるなんて考えられない…。」


ミウ「テルもかぁ…。」


落ち込むミウ…。


照城「どうしても怖くなったら…カツについていくといいよ。カツが居る先でも仕事は出来るし、それに…2人が別れたら俺もつらいしさ…。」


ミウ「カツに…。テルはどうするのよ…。」


照城「俺は…休日に遊びに行くよ…。」


ミウは考え込んでしまった…。


12月のこの時期町は酷く冷え込む。風邪を引いたら大変だ。


照城「ミウ…帰ろう。」


照城はミウの手を引いてミウの家に向かった。


しばらく歩いたが一言も会話を交わすことは無かった。


ミウの家に着いて電気を点ける。


ミウ「…ごめんねさっきはなんか…変な質問して…。もう酔い冷めたから大丈夫だからね…。」


ミウは下を向きながらそう言った。