照城「え…」


照城はミウが何を言っているのか判らなかった…。


照城「…ミウお前…何言ってんだ?…何か変だぞ?」


ミウ「…え?判らない?…。」


照城「…酔ってるもんな…ミウ…。」


照城はおもむろに着ていたミリタリーコートを脱ぎ、ミウにかける。


ミウ「…私やカツが就活を始めてるって事は孤独に向かってるって事と同じ意味なのよ…。」


照城「…孤独に向かってる?…どういう事だよ…。何を言っているのか判らないよ…。」


酔いとミウの突然の投げかけに照城の頭の中はチンプンカンプンだった…。


ミウ「…私…怖いの…。テルやカツと離れるのが…。」


照城「ミウ…。」


肩を叩く照城。


すると…。


ザッ。


凄い勢いで顔を上げて照城の顔を見るミウ。


ミウ「…怖いもん…。」


照城「…」


ミウ「今までずっと一緒だったのに…。なんでここに来て離ればなれにならなくちゃいけないの?…ねぇテル教えてよ…。」


照城「まだ判らないよ…。運命には逆らえないわけだし…まだどうなるかは…。」


ミウは再び下を向く。


ミウ「…テルは怖くないの?もし…離ればなれになっても…。」