大学を決める時、俺は親父から「経営学を学んでこい。」と言われた。


そもそも興味があった事もあり、俺は経済学部がある大学を探し始めた。


まさか俺達仲良し3人組が大学まで同じ大学に入学するなんて正直思ってもみなかったが…。


俺は経済学部に合格。


カツは社会学部に合格。万能で器用な男になりたいというカツらしい考えからだ。


ミウは社会福祉学部。優しい性格だからだろうか。学力推薦で3人の中でいち早く合格した。


俺達の大学は人口約5万人の田舎町あった。


田舎だったため遊ぶ所など殆ど無かったのだが、3人が集まれば何をしても楽しかった。


良い仲間がいれば、若者には退屈でつまらない田舎町の雰囲気をかき消してくれる…。


そんな風に思えた。


2人に出会えて本当に良かった。ってつくづく思う。


もし1人だったらとてもじゃないが、退屈すぎて乗り越える事は出来なかっただろう。


今は大学4年生の12月…3人とも就職が決まらず、とても苦しい状況だった…。




周りの心配や親からの電話は…正直耳が痛かった…。