俺の家族を紹介しておこう。


祖父母は一代で大きな部品工場を作り上げ、今や父親がその工場の社長になっている。



母親はその父を助け、副社長の役を受け持っている。


正直子供の頃からお金には困らなかった。


なんでも買って貰えたし、欲しい物はなんでも手に入った。


小学校、中学校、高等学校、大学とトントン拍子で進学する事も出来た。


何不満無く育ち、とても幸せな人生を送っていた俺。


そして俺には何よりも大事な仲間がいる。


親友の大池克時(おおいけかつじ)。親友の青木未羽(あおきみう)。


彼らとは幼稚園からずっと一緒。小・中・高と地元の同じ学校に入学した。


学部は違えど、大学まで同じになった。


腐れ縁だ。


俺達はお互いの事をなんでも知っていた。


大学4年になった今でも3人でよく遊びに行ったり、ご飯食べに行ったり…。



出会ってから18年経っても未だにその仲の良さはあの頃となんら変わっていない。


思えばカツ(大池克時)やミウ(青木未羽)とはよく喧嘩した。


しかし、仲直りする度により一層仲良くなった。


「喧嘩するほど仲が良い。」





当たってるかもしれない。