こっそりと 幸せに浸りながら ボーっとする頭を フル回転させて なんとか準備が完了した。 可愛いと そっとキスするリュウジに さらにとろける私。 そんな私の気も知らず リュウジはスタスタと歩いて 玄関の方へ向かってしまった。 慌てて追いかけ 私も外へ飛び出した。 冬の夜。 冷たい風が骨身に凍みる。 肩を震わせ 体を擦りながら歩く私に 背中を向けていたリュウジが くるりと振り返った。 満面の笑みを浮かべ 両手を大きく広げる。 「紅、おいで。」