飲み会には何度か行った。 私は好きじゃなかった。 割りと人見知りをする私が 初めて会った人たちと 楽しく騒げるはずもなく… いつも大人しく 愛想笑いを浮かべているだけ。 「飲み会か~… ちょっとパス。 ごめんね。」 「お願い!! 紅以外頼めないんだよ~…」 甘ったるい声で すがる優香に 私は弱かった。 どうせみんなに断られて 最後に私にたどり着いただけだろう。 そう思いつつ 私は渋々承諾した。