大丈夫。 わかった。 と何度言おうと 母親は相変わらず怒っている。 どこにいるの! と怒鳴られ 私は素直に答えてしまった。 しまった と思ったときには もう遅い。 リュウジに電話を代われと 断っても断っても それしか言わない。 電話を切ったところで リュウジを出すまで しつこく電話してくるだろう… 「ちょっと待って。」 携帯に手をかざし リュウジにそっと 耳打ちで状況報告。 リュウジは笑って いいよと言ってくれた。 それと同時に 私の手から携帯を取り 話し始める。