私がちらちらと 横目でリュウジを見ていると リュウジは携帯をパタンと閉じ ポケットにしまい立ち上がった。 「ちょい外行こう。」 そう言って振り返ったリュウジは 今にも泣きそうなほど悲しそうに 崩れ去ってしまいそうなほど優しく 笑っていた。 胸の奥底に潜っていった不安が 再び顔を出した。 さっきよりも大きくなって 私を襲う。 扉に向かって歩き出すリュウジに 私は慌ててついていった。 リュウジの無言の背中を 追いかけた。