私の名前は珍しいらしい。
紅と書いて
そのまま「べに」と読む。

この名前、割りと気に入ってたりする。


中学卒業まで
良い子ちゃん集団の一員だった私。

その反動
高校で弾けちゃった私。

いわゆる「高校デビュー」というもので。

父親はそんな私を既に見捨てている。
元々世間体ばかり気にする堅物な父親とは
あまり仲が良くなかった。

母親は割りと柔軟な人で
高校に入ってからぶっ飛んだ私とも
上手く付き合ってくれている。

「若気の至りだよ」なんて言って
笑っている。