そんなことを考えていたときだった。 パーカーのポケットで 携帯が震えた。 「着くよ」という 優香からのメール。 雑誌から目を離し 駐車場を見ると ちょうど目の前に彼らはいた。 コンビニから出ると 車の中から手を振る優香が見えた。 「待った?」 無邪気に笑う優香は 憎めない小悪魔。 切りたくても切れない 私の幼馴染み。 「待った。」 無愛想に言って 車に乗り込んだ。