気づけば季節はもう 春になろうとしていた。 雪も溶け始め 太陽は眩しさを増している。 明け方に帰宅し 昼過ぎまで眠っていた私は 空腹に目が覚め 食卓へ向かった。 冷凍の中華丼を温めながら テレビを見る。 相変わらず 身体を張った芸で 周囲を賑わせる芸人が 命がけの仕事をしていた。 そのとき ふと居間に置いてある鉢に 目が止まった。 薄紫色の可愛い花が 凛と咲き誇っていた。