それから数日後 突然の電話に 寝ぼけながら起き上がった。 時刻は零時。 映し出されたのは リュウジの名前。 電話の内容は 思わぬものだった。 「今日で俺らが再会して 一ヶ月だね。」 リュウジは まるで恋人たちが 記念日を祝うかのように言った。 私が抱えていた不安は 間違いだったのかな? リュウジはどこへも行かないで 今も私を特別に思ってくれてるのかな… 「ねぇリュウジ 私に鍵をかけたのは リュウジなんだからね。」 冗談っぽく笑うと リュウジも笑った。