ダンデライオン~春、キミに恋をする~






???


あたしの頭の中は「?」マークがエンドレス……。



「……ったく。モメゴトは自分でなんとかしてくださいよ、仮にも、俺はいち生徒なんスから」

「はは。あー……ほんとスマン」



え、形勢逆転?

ショウちゃんが叱られた子供みたいになってる。

なんの話? 聞きたい……あたしにも説明してほしい!


自分の膝をギュッと抱えて聞き耳をたてる。

するとショウちゃんが窓から離れていく気配がした。


ちょっとだけホッとする。


「お前には迷惑ばっかりだったな。でも、俺は感謝してるんだ」

「……」


ガラガラと扉を開く音。

ショウちゃんは最後にこういった。


「あの話、終業式まで保留にしておく。時間はないぞ、あと1週間もないからな。 よーく考えろ」


……なんの事?


そしてシンと静まり返った音楽室。

まるで耳鳴りがしそうだった。

頭が混乱して、ついていけない。




だって、今の話だと……


ショウちゃんと泉先生が……?

それに、それに時間ないって………。






「なにしてんの?」



!!!!