「あーお前らもう夏休みじゃねーからな。気引き締めていけよ」


だるそうな担任の一言で二学期の初日は終わった。


「ぅあっちー!!!」


もう九月だというのに空には大きな太陽が眩しく輝く。


外に出るなり海が叫ぶ。


「うるっさい!黙れ、イライラする」


稜が海を叩きながらその横を通り過ぎる。