「……ごめん//!!」 「別に終わってたから大丈夫だけど…」 顔を真っ赤にしながら話す二人。…中学生かと言いたくなる。 「あーもー先行くからね!!」 希咲は稜を車のところに置いてうみへと走って行った。 遠くなっていく希咲の背中を見つめながら稜は呟いた。 「…希咲、好きだからな」 こうして稜たちの高二の夏は幕を閉じた。 夏が終わり山が色付き始めた頃、季節は秋へと移り変わる―――。