ただなんとなく気になる…その程度だった。


「ま、希咲はいい子だから!!」


彰はうれしそうに自分の席に戻っていった。


「ったくなんだよあいつ…」


ポン


誰かに肩を叩かれ振り返ると今度は海がにやにやしながら立っていた。


「そうかー稜にもついに春かーって今夏だけどな!!あっはっはっは」


明らかにバカにしたような笑い方をして海は戻っていった。