教室に着いてからも稜は希咲が気になって仕方がなかった。 今まで稜にあんなに気さくに話しかける人がいなかったからだ。 「稜!!…なにお前希咲が気になんの?」 彰がにやにやしながら言った。 「んなわけないだろ!なんかな…」 言い訳をする稜だったがその顔は真っ赤だった。 だが稜に恋心はなかった。