「あのね、稜。あたし、焦ってた。もう稜があたしのこと好きじゃないんじゃないかって」 希咲がそういうと稜が横に向けていた顔をバッと戻した。 「バッ…んなわけないだろ!!俺はずっとお前が…お前が…」 言葉を詰まらせ、また顔を真っ赤にし顔を横に向けた。 「うん…あたしも稜がずっと大好き。だから焦らない。稜のペースでいいよ!!」