そんな三人の傍らで少し寂しそうな表情を浮かべているのは、希咲。 悩みの種は…三日後にまで迫ったクリスマスのことだった。 クリスマス―――それは恋人たちが寄り添う日――― だが希咲はまだ稜となにも話をしていなかった。 いつもいつもこんな感じで言い合いしているから二人きりになる暇がないのだ。