レンズの向こう側






「花子ー!!落し物だぜー!」





ん?
落し物?


そう聞こえたアタシは止まった

と思えば後ろから何かが・・・





――――――――ドーンっ




アタシは今日どんだけコイツに乗られんねん・・・!!

安達クン・・学習してや!!





「・・ぉ、落し物?」




乗られながらも頑張って声を出す





「おうっ! ほいっ」




その言葉とともに安達クンはアタシの上から退くと携帯を渡してきた






「あー・・ありがと!」





アタシ携帯忘れるか!?
今日は厄日やな・・





お礼の言葉を残して人気のなくなってきた廊下を走って自分の教室へと急いだ