レンズの向こう側






「じゃ、これからよろしくなっ!」




彼はそういってニカッと笑いアタシの頭の上に手をのせてきた。





「あ、はぁ・・」





―――――キーンコーンカーンコーン―――――




その時タイミングよくチャイム様が舞い降りた

なーいすタイミング♪





「ではお先に失礼します・・」





その言葉を残すと逃げるように教室へとアタシは走った。


それなのに・・・・・







彼は追いかけてくる。







「はーなこー!!!待てっ」




待たない!
ってか花子じゃねー!!



アタシは走る速度を速めて教室へとむかう