「莉子の髪、きれいだな」
「えッッ///あ、ありがと」
初めて悠弥に誉めて貰ったかも。
なんか嬉しい。
「こっちむいて?」
「えっ///」
「前髪、乾かさないとダメだろ?」
あたしは体制をかえ、
悠弥と向き合う形で座った。
悠弥の指が前髪に触れ、髪が揺れる。
すっごいドキドキしてるのは
あたしだけ?
このドキドキ悠弥にも伝わりそうだよ…。
「莉子、顔真っ赤」
そう言って笑う悠弥。
別に笑わなくてもいいじゃん。
恥ずかしいんだからーっ
あたしは悠弥の言葉に頬を膨らます。
「せっかくの顔がそれじゃたこだぞ?」
「た、たこ~?」
たこは失礼でしょ?
顔赤いかもしれないけど…。
「嘘、嘘。ちょー可愛い」
そんな優しい言葉にまた顔が赤くなる。
ほんと、いじめるのが大好きなんだからッ
このS王子っ!!
でもそんな所に惚れたんだろうなぁ♪

