「我慢させちゃったとか思ってない?」 呆然と立ち尽くすあたしの考えを 見事的中させたのは 愛梨だった。 サンドイッチを食べ終えたのか あたしを真剣に見つめている。 「きっと、岩瀬くんもわかってるよ。 莉子のこと好きだから…、 傷つけたくないって思って くれてるんだよ」 そんな言葉に涙が溢れ、あたしは 愛梨に抱きついた。 ありがとう