「大丈夫かよ…。」
そう言って悠弥は縄を外しはじめた。
愛梨は地面に座って泣いている。
あたしも不安が消えたのか、
涙が溢れている。
悠弥が縄を外しおわり、
あたしを抱きしめた。
「心配かけんなよ…。」
「ご…ごめ…ん」
悠弥はあたしの頭を撫でる。
「帰ろっか…」
「うん」
あたしは悠弥に最高の笑顔を返した。
もう助からないかと思った。
やっぱ友達を信じることっていいね。
あたしは最高の友達を、そして最高の
彼氏をもって幸せだよ♪
「愛梨もありがとう」
「ばか!心配したんだからね」
そう言ってにっこり笑った。
あたしも愛梨に微笑み返した。

