この漫画の悪役、結構好きだったのに死んじゃったな」


「そうだね。でももしかしたらこの人は実はいい人で主人公の方が悪い奴だったかもしれないね」


「どういう意味?」


「その悪役も自分が正しいと思ってやってるんだ。自分は間違った行為をしてるなんて自覚があったら誰もやらないさ
だから邪魔をする主人公は悪役になるわけ」


「…難しいよ。もっとわかりやすくいって」


「例えば君がどっかの戦闘部隊にいたとしよう」


「うん」


「そこの部隊はある民族と争っていた
理由はその民族がバナナを町の人たちの分まで食べていたから
当然君は君の行為を正しいと思うだろ?
この民族はバナナを町の人たちの分まで食べてるんだから」


「当たり前だ。その民族はバナナを独り占めしてるんだから」