「とりあえず、この部屋に入って。」


通されたのは応接間で、壁には翔の主演ドラマの
ポスターが貼ってあった。


「私のことは普通に友達感覚で接してくれればいいからね。」


「あ、そうなんですか?」


なんか妙な安心感が生まれてきた…。


「早速だけど、仕事の依頼が来たの。あのドラマの
エキストラなんだけど…。」


芝田が指差した向こうには翔の主演ドラマのポスター。


「?!」


「あれに出てもらうことになったの。」


実感がわかない…。


あの翔と共演できるなんて…。


でもただのエキストラだよね。