放課後。
菊池君はいつもは一緒に帰るのに今日は何も言わずに教室を出て行ってしまった。
？
今日何か用事でもあるのかな？
まあいっか。
そう思ったとき、後ろで襟をぐっとつかまれた。
「美和でしょ！ こんなことするのはあんたぐらいよ！」
そういって後ろを振り向くとやっぱり美和だった。
「いくわよ。」
いきなり腕をつかまれて引きずられる。
そんな細い体に何でそんな力があるんだ！！ と心の中で突っ込んだ。
「離してよ～。美和～。どこに行くかいってくれれば自分で歩くから～」
「いいからついてきて」
すたすたと足早に歩いていってしまう美和。
いったいどこに行くの？
