ご飯を食べながら他愛のない話をしていたら紫苑が…


「父さん、母さん
俺さ、胡桃が卒業したら結婚しようと思ってるんだ。」


少しばかりの沈黙のあと、
この沈黙を破ったのはお父様だった。


「そうなのか。お前やっと見つけたんだな。
でもまぁ卒業するまでバレないように頑張れよ。」


「あぁ分かってるよ」


「胡桃ちゃん、紫苑と何かあったらすぐに言ってちょうだいね。おばさんがしばいてあげるから。」


苦笑いで返事をした。



すると、

「「ただいま」」

って男女の声が聞こえた。
そして2人はリビングに来た。
「胡桃ちゃんじゃん
久しぶり」

「望未さんお久しぶりです」

1人は望未さんだった。

「君が胡桃ちゃん?
初めまて。俺、大地。
紫苑の弟。」

と言って大地君はあたしの頭に手を置いた。
大池くんは紫苑に劣らずかっこいい。望未さんは美人だし美男美女家族だよ。
あたしなんか場違い。


「おい大地、胡桃に触るな。」

と言いあたしの肩を抱き寄せた。

「俺にまでヤキモチ妬かなくていいじゃん。」


「…ぅっせ//
胡桃もう帰るぞ。」


「あ、はい。
あの今日はお世話になりました。」


「またいらっしゃいね」

「胡桃ちゃんばいばい」



とてもいい家族だったな。