そうして、はじめて、これが夢であることに気がついた。 だんだん明るい光りに飲み込まれてあなたと引き離されてゆく。 はっとして、優しい嘘から目覚めて。 あなたがここにはもういないと。 あの夢のなかでしか「また明日。」の約束ははたされることはないのだ、と思い出すと。 私のからっぽの心は、深い悲しみと絶望の海に重たく沈んでいった。