不器用な先輩




泣きそうなのが誰にもばれないように、ずっと笑ってた。


きっと、誰にもばれてない。



そう思ったとき、不意に先輩と目が合った。


あっ、今日初めて目を見たな。


って嬉しくなったけど、先輩は顔をすぐそらして私からちょっと離れた。


たった数センチ離れただけ。


でも、私にとっては、すごく遠くて、私たちの心を表していると思った。