不器用な先輩




「彩。彩。彩。」


先輩は何度も確認するように私の名前を呼び続ける。


「先輩、大丈夫?」



何て声をかけたらいいかわからなかった。

でも、先輩が心配で大丈夫って言葉を無意識にかけていた。



なんでこんなにぼろぼろなんだろう。
私と離れていた間に何があったんだろう。

ここまで弱った先輩は初めて見た。


すごく強い先輩がこんなに弱ったのを初めて見た。



それだけで私は胸がぎゅーっと苦しくなった。