「あ、お金。」 と言いながら、かばんから財布をとり出そうとすると 「あ、いいから。こんくらいおごらせてよ」 と言ってくれた。 いつも、ふざけてばかりの先輩だけど、こういうときはかっこいいなと思った。 きっと、これ以上言っても、受け取らないなと思った私はその好意をありがたく頂くことにした。