ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


「答えろ、美羅。
まさか…どっか悪いのか?」

「あ…悪いって言うか…えっと…」


まさか聖斗が
あの話しを聞いてたなんて…
雅史さんとの話しに夢中になってたから
聞いてたなんて思わなかった。


「言えよ。隠し事はするな」


聖斗は真剣に私のこと心配してくれてる。
それに、このことは
私一人の問題じゃない。
聖斗にとっても大切なことなんだ…


「あのね、聖斗…私…」

「うん」

「…聖斗の子供
産んであげられないかもしれない」

「えっ?」

「この前、雅史さんに相談して
診察してもらったら
不妊症だったんだ…」

「……」

「だから、聖斗の子供は…」

「もういい!!」


聖斗…


「分かったから、もういい…」


私の話しを聞いた聖斗は
明らかに動揺してた。
なのに…


「そんなこと、気にすんな。
俺は美羅が居ればいいんだ。
子供なんて、どっちでもいいよ」

「うそ…」

「嘘なんかじゃねぇよ!
そんなことで悩む必要なんかない。
分かったな!!」


聖斗の言葉は嬉しかったけど
素直には喜べなかった。
瑠菜ちゃんが生まれた時
あんなに幸せそうに笑ってた聖斗の顔が
目に浮かぶ


「…だからか?
だから、瑠菜のDNA検査するって言った時
あんなに反対したのか?

瑠菜が俺の子だって信じてるってのは
俺が父親で居られるようにって、ことか?」

「ごめん…」


聖斗は呆れた顔をして
「バカなヤツ…」と、呟く。


そして私の頭を抱え
額にキスしてくれた…


「いいか?よく覚えとけ!
俺が欲しいのは
子供なんかじゃねぇ…
美羅なんだからな!

そのことは、絶対忘れるな」


堪らず涙が溢れ出す。


有難う…聖斗…
そして、ごめんね…