それに気付いた智可が
慌てて話題を変え
フォローしてくれたけど
聖斗は黙りこんだまま
ミックスジュースをガブ飲みしてる。
「聖斗…そんなに飲んだら
お腹タプタプになっちゃうよ…」
「放っとけ!!」
すると、恵美里が爆弾発言
「聖斗君、いくら上杉君が美羅の初めての人だからって
お兄さんのこと助けてくれた人なんだから
もっと愛想良くしたら?」
「グッ…」
場の空気が凍りつく…
恵美里…なんてこと言ってくれるのよ…
すると、上杉君がニッコリ笑い
「聖斗さん、昔のことですよ。
それに俺は美羅にフられたんですから…
聖斗さん以外の人は愛せない…ってね!
そうだったよな、美羅」
「あ…う、うん」
「でも…本当の理由は
俺の母親のせいだった…」
「上杉君、どうしてそのこと…」
「この前、恵美里に聞いた。
俺、なんにも知らなかったんだよ
辛い思いさせて悪かったな…」
もう!!恵美里ったら
余計なことをベラベラと…
俯きながら恵美里を睨むと
ペロッと舌を出し
涼しい顔してる。
「でも、よくよく考えると
母親のことが無くても
俺と美羅は別れてたと思う。
美羅の中には
ずっと聖斗さんが居たんですよ。
俺には、美羅の心から聖斗さんを消すことなんて
出来なかった…
そう思います」
「上杉君…」
あなたは、どこまでも温かい人…
「美羅のこと、幸せにしてあげて下さい。
あなた以外、美羅を幸せに出来る人は居ない…
でも、もし聖斗さんが
美羅を手放すことがあったら
その時は俺、遠慮しませんから!
覚えといて下さい」
すると、聖斗が…
「心配すんな!
そんなことは、一生ねぇよ。
期待して待ってたらジジィになっちまうぞ」
と、フッと笑って上杉君を見た。
2人は初めて目を合わせ
お互いを認め合った様だった…


