伯母さんの手術の日が明日に迫り
私は準備の為に
伯父さんに付き添いを変わってもらい
久しぶりにマンションに帰った。
暫く留守にしてたから
ポストは郵便物やチラシで溢れてる。
部屋に入り
郵便物を確認してると
一通の封筒に目が止まった。
その封筒には
赤い文字で、『督促状』という字が印刷されている。
「とく…そく…じょう?」
優斗宛になってたけど
構わず封を切り
中から薄い一枚の紙を取り出た。
「これは…」
事務的な言葉が並んだ文章を
何度も読み返す。
「嘘…でしょ?」
心臓が壊れそうな位、大きく音をたて
頭が真っ白になり
体中から気持ちの悪い汗が滲み出る。
その紙には
優斗が借入した借金の返済が滞っていることと
これ以上の延滞は認められないと…
そして、8月20日までに
借りたお金が、全額返済されなかった場合
資産の差し押さえが行われると
書かれてあった。
借金の金額は…
1300万円
8月20日は…明後日…
まるで、悪夢を見てる様だった。
明後日までに、1300万円という大金を用意しなければ
このマンションも貯金も
家財道具も
全て失うことになる…
途方に暮れ
放心状態で、座り込んでいると
鞄の中の携帯が鳴り響く…
震える手で、ようやく通話ボタンを押した私に
更なる不幸が襲い掛かってきた…
『大原美羅さんの携帯ですね?』
「…はい」
『こちら、高山警察ですが
捜索願が提出されていた
大原優斗さんが発見されました』
「えっ!!優斗が?」
『はい…
現在、高山市民病院に入院中です。
すぐ、こちらに来て頂けますか?』
「病院?…ですか?」
『自殺未遂で、意識不明の重体です』
えっ…


