「やはり、手術した方がいいですね…」
伯母さんの病室で
お医者さんが伯父さんに
そう言った。
以前、入院してた時
今度発作が出たら手術だと言われてた。
「分かりました…」
「容態の方は、今は落ち着いいます。
大丈夫ですよ」
お医者さんの言葉に
私と聖斗、そして伯父さんは
胸を撫で下ろす。
狭心症は、ストレスか一番良くない。
聖斗の浮気話しにショックを受けたんだ…
そして、その相手が私だと知ったら…
伯母さんの心臓はもたないかもしれない…
ごめんね、伯母さん
「美羅、ちょっと…」
聖斗が私に病室を出る様に目配せする。
2人で談話室へと向かい
自販機で缶コーヒーを買うと
小さなテーブルに向き合って座った。
「やってくれるよな…理絵のヤツ…
お袋になんかあったら
俺は、ぜってーアイツを許さねぇ…」
絞り出す様な声で、聖斗が怒りを露わにする。
「でも…理絵さんの言ったことは事実だよ。
私と浮気してるんだもん…」
「美羅?
お前、瑠菜の時もそうだったけど
なんで理絵をかばうんだ?」
「別に、かばってるんじゃないよ…
私たちも悪いことしてるし
理絵さんばかりを責められない…」
「どこまでお人好しなんだ…お前は…」
やり切れない思いを隠す様に
缶コーヒーを一気飲みする聖斗
「でも、今は伯母さんに
私たちのこと知られない様にしないとね。
せめて、病気が治るまでは…」
小さな声で「あぁ」と返事した聖斗の指が
私の指に触れた…
絡み合う指先…
久しぶりに感じる聖斗の体温
「会いたかった…美羅」
「私も…会いたかったよ」
見つめ合い、無言でお互いの手を握りしめる。
この手を、離したくない…
ずっと、このままで居たいよ。聖斗…
すると、聖斗が
迷いの無い真っ直ぐな瞳で、私を見つめると
ある決意を口にした…


