ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


伯母さんも聖斗のこと心配してるんだ…
聖斗が実家に帰った理由を
ただの夫婦喧嘩だと思ってる伯母さん。


なんとか息子夫婦を仲直りさせたいと思うのは当然だよね。


瑠菜ちゃんの誕生日までの一週間
聖斗は、ホントに嫌そうで
電話で伯母さんの悪口ばかり言ってた。




そして、瑠菜ちゃんの誕生日当日


私は早朝から伯母さんに呼び出され
料理作りの手伝いをさせられた。


張り切って気合が入ってる伯母さんは
次々にご馳走を仕上げていく


私がキッチンに居る間
聖斗はリビングから
ずっと、私のこと見てた。


こうやって、顔を合わすのは久しぶりだ…
私の視線もつい、聖斗に向いてしまう。


でも、そんな穏やかなムードも
瑠菜ちゃんを連れてやって来た理絵さんの登場で
一変する。


「お義母さん、今日は瑠菜の為に
有難うございます。
わぁー!!凄いお料理!!
美味しそうー」


伯母さんに対しては
相変わらず、いい嫁を演じる理絵さん。


「理絵さん…
ウチのバカ息子の我がままで
苦労かけちゃって…
ごめんなさいね。

私も毎日、マンションに帰るように言ってるんだけど
この子、頑固だから…」


そう言って、座ってる聖斗の頭をコツリと叩く。


「痛てぇーな!誰がバカだよ!」


すると理絵さんは
急にしおらしく目を伏せると
「私も悪いんです。
聖ちゃんのこと理解してあげられなくて…
でも、今日は聖ちゃんと仲直りするつもりで来たんです。

お義母さんにまで心配掛けて
すみません…」
と、何度も瞬きをする。


「まぁ…理絵さんたら…」


伯母さんはすっかり
理絵さんのお芝居に騙されウルウルしてる。


「バカバカしい…」


聖斗が呆れた顔をして
小声で呟く


それぞれが、それぞれの思惑を隠し
瑠菜ちゃんを囲んで
誕生日会は一見、和やかムード


そろそろ宴も終りに近づいてきた頃
伯母さんが、聖斗に向かい
強い口調で話し出す。


「聖斗、今日は3人でマンションに帰るのよ!
いいわね!」