ロンリー・ハート《この恋が禁断に変わるとき…》【完】


『美羅…?』

「…そりゃあ、理絵さんは自分勝手な人だけど
他の男の人との間に出来た子供を
聖斗の子だって言うとは思えないよ!

あんなに聖斗のこと好きで
離婚を拒否してるんだもん。

それに…
聖斗は瑠菜ちゃんと離れられるの?
今まで、可愛がってきた瑠菜ちゃんを
手放すこと、出来るの?

私は嫌だよ…
瑠菜ちゃんと離れたくない…

瑠菜ちゃんのママに…なりたいの…」


それは、私の焦りから出た言葉だった。

子供を産めないかもしれない私が
唯一、母親になれる方法…


そして、聖斗が父親で居られる為に…


『…どうした?美羅…
なんかあったのか?』

「別に…何も無いよ」

『ホントにそうか?
美羅が瑠菜を可愛がって
そう言ってくれるのは嬉しい…

俺だって、出来ることなら
そんなことしたくねぇよ。
瑠菜のことは可愛いし
離れたくなんかねぇ。

でもな、ここまで疑惑が大きくなったら
真実を知りたいって思うのが普通だろ?』


その通りだよ…聖斗

でも、もし、瑠菜ちゃんが聖斗の子供じゃなかったら
聖斗は一生
"パパ"と呼ばれことは無いかもしれないんだよ…


「私は…どんなことがあっても
瑠菜ちゃんは聖斗の子供だって、信じてる…」

『美羅…』


結局、話しは平行線をたどり
結論は出なかった。


切れた携帯を投げ捨て
絨毯の上にあお向けに寝ころぶ


すると、また携帯が鳴りだした。


あ…伯母さんだ…


「はい」

『美羅ちゃん
あのね…聖斗のことなんだけど…
あの子、まだ理絵さんと仲直りしてないのよね…
マンションに帰る様に言ってるんだけど
言うこと聞かなくて…

意地っ張りな子だから
中々、自分から帰ること出来ないんだと思うの
だからキッカケ作ってやろうと思って』

「キッカケ?」

『そう!丁度、来週の日曜日は瑠菜の誕生日でしょ!
そのお祝いを、皆呼んでウチでしようと思ってね。
美羅ちゃんも協力してくれるわよね!』

「あ…それは…」

『じゃあ、頼んだわよ!』

「えっ?ちょ…伯母さん…」


ピッ…


あ…切れた…